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手品

手品はすごいと思います。
というよりも、手品ができる人ってすごいですよね。

先日、兄から借りたDVDを見ていました。
舞台上でのお芝居を撮影したもので、魔法使いが出てくる話なのですが、
その魔法使いの魔法を手品で表現するんですね。
舞台上で行われるものですから本当に生で、
お客さんの目の前でそれをやっている様子は正に魔法使い。
魔法使いの役なんだから、あれは魔法使いじゃなくて手品師で俳優さんなのだと思うのに、
やっぱりどうしても魔法使いに思えてしまったり。

そもそも手品師って魔法使いなんじゃないか、
なんてことも思ったりしますが、いやいや違う。元は同じ人間であるはず。

そう考えると、手品師のすごいところというのは魔法に見えることができること以上に、
魔法に見せることができるほどの技術と、それを可能にするストイックさにあるのだなとも思います。
きっとすごい努力を積み重ねてつかんだ力なのに、さらっと何でもないことのようにやってのける。
それってそう簡単にできないことですよね。
がんばってやったことは誉めてほしくて、
がんばったんだと見せびらかせちゃうのが普通なんじゃないかと思います。

だけどきっと、手品師の人たちはそんなちょっとした称賛じゃなくて、もっとけたたましい音の
拍手を聞くためにはちょっとやそっとがんばって自慢するようなことはしてはいけないことを知っているのかもしれません。

それはともあれ、そのDVDの中にはお客さんの感嘆の声も含まれていました。
その声はまるで信じられないものを見たときのような声でした。
作り物だと分かりやすいくらい分かる舞台の上で、それが妙にリアルに見えたからかもしれません。

種も仕掛けもあったとしても、あの瞬間、
あの手品師は本当に魔法使いだったんじゃないかと思います。
もちろん魔法使いなわけではありませんが、
もしかしたらそうかもしれないと思わせる魔法を使える人だったのではないかと思うのです。