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いろいろあるなぁ

長男は大学生だが、この長男が幼稚園だった頃にしりあって今もなお仲良くしているママ友グループがある。
それぞれ、子育ても一段落して、手が離れているからみんなそれぞれ仕事をしたり、趣味を楽しんでいたりして、案外と忙しい。逆に子育てに多忙だった頃のほうが一緒に飲んだり、ランチしたりしていただろう。

そんなママ友も、この前ひさしぶりに飲み会をした。
ひとりのママが「どうしても飲みたい」というから、全員集合したのである。誰かが「飲みたいのよ!」という時というのは、だいたいそのママの家庭において「重大事件」が起きたときで、お互いにアドバイスしあったり、冷静な意見を言ってみたり、愚痴を聞いてあげたりしているのだ。

その日の「飲みたいのよ!」のママの子供は女の子である。
一流とまではいえないが、そこそこの大学に通い、就職の内定をもらったとも聞いていた。
ところが、開口いちばん、「うちの娘、どうやらキャバクラでバイトしてるみたいなの!」と言うではないか。

なんだいったい、どうしたこうしたと質問攻めにした結果、このごろやけに金回りがいいと思っていたところへ、さらに化粧が濃くなってきた。ターミナル駅のパン屋さんでバイトしているだけにしては、「ブランドものを持っていたり、グアム旅行へ行ったり」しているという。
それでも就職も決まったことだし、最後に遊ぶのはしょうがないかと思っていたが、なんと、弟(2つ違い)が先輩に連れられていったキャバクラに姉がいたんだという。

まーーーったく、そんな、ドラマみたいな出来事が実際にあるんですねぇ。
テーブルについて、姉が隣に座ったときのおとうとの驚愕は想像するにあまりある……。
しかも、大学生が友達同士で行けるキャバクラなんぞ、その「程度」が知れるというものである。場末とは言わないが、繁華街にある、安っちいキャバクラなのだろう。

姉は弟に気付いたが、その場では黙っていた。
弟は最終的には母親には伝えたが、母親に伝えたことも、誰かに言ったかどうかも、つまり姉とはそれ以来、まともに話をしていないのだという。

就職が決まっている以上、あと数ヶ月で娘はキャバクラのバイトはやめるに決まっている。だから静観しておくのがいいのか、娘と話し合ったほうがいいのか、それとも夫に話して(そうしたらたぶん大変なことにはなるだろうが)きちんと対処したほうがいいのか、弟から言わせるという方法もあるだろうか、と、彼女の悩みは深かった。

いやはや、しかし。
もうすっかり子供たちは巣立って、これからはたぶん「嫁のぐち」とか「孫自慢」とか「病気自慢」で飲み会だよね、と話していた矢先である。

要するに、子供はいつまでたっても親を悩ます存在ということなのだろう。
幼稚園のときから可愛かった彼女が、そんなバイトを青春の1ページとして早いとこ卒業してくれることを願うばかりだ。